価値は、守ることから、まざる空気へ。そしてこのまちから、社会へ。
なぜこの構造なのか
この構造は、事業を分類するためのものではありません。価値が階層的につながり、1つの循環として生まれ変わる流れを表しています。
広げる
醸す
育てる
守る
広げる
このまち発、社会へ広がる価値に
醸す
人と文化が、混ざり合い、まちの空気になる
育てる
このまちで、人が育つ土壌をつくる
守る
あたりまえの日常を、静かに支える力
地域の「いつも通り」を絶やさないために
除雪、舗装、災害時の対応──。日々の安心を支えるこの仕事が、地域社会の基盤を守っています。

Featured Project
代表プロジェクト
- 舗装・補修工事
- 除雪対応
- 緊急災害出動(台風・震災時)
Interveiw
インタビュー

小山 紘道
統括部長
災害に駆けつけ、日常を支える——公務部・小山の“守る”
務部で現場施工管理を担う小山は、震災のがれき処理をきっかけに「地元の当たり前」を守る道を選んだ。段取りで現場を回し、非常時にはいち早く動く——“守る”を仕事にした人の矜持がここにある
入社のきっかけは、アルバイト先で世話になった一人親方からの紹介だった。しかし小山がこの仕事を自らの使命だと感じた原点は、震災後のがれき処理にある。
「被災した地元のために何かをしたい。」
その思いが、公務部での現場施工管理という役割へとつながった。
現在は工事の安全・品質・工程を管理し、関係者と連携しながら現場を確実に前へ進める。地域と直接関わらない案件もあるが、完成した道路やインフラは必ず暮らしへ返っていく。小山にとってそれは、地元の当たり前を守る仕事に他ならない。
入社間もない頃、当時の常務からかけられた言葉が今も胸に残る。
「取りまとめしてくれるおかげで、日を跨がずに帰れる。」
段取りが整えば、現場は回り、暮らしも回る。県工事で現場が表彰された経験も大きな自信になった。災害時には緊急対応に駆けつける。その先で聞く「お疲れ様。ありがとう。」の一言が、この仕事の価値を物語る。
「人に頭を下げることができる人間になれた。」
それが小山の誇りだ。行政、協力会社、地域住民——すべての関係者への敬意が、守る力を支えている。
「誰でもできる。だからこそ、誰かがやらなければいけない。」
目立つ仕事ではない。しかし確かな自己満足感がある。見えにくい場所で街を支え続けること。それが小山の守るだ。
地域で働く、人が育つ、その土壌をつくる
外国人、若者、移住者が地域とつながりながら育つ仕組みをつくる。
人を迎え、関わり合い、地域の未来を共に育てる。これが“育てる”という価値です。

Featured Project
代表プロジェクト
- 合同会社気仙沼(地域人事部)
- 地元高校・大学との教育連携
- 海外人材育成プログラム(技能実習等)
Interveiw
インタビュー

小比賀 早紀
総務部人事課
挑戦が当たり前の会社でーー小比賀の”育てる”
総務人事として社内外の“人”と向き合う小比賀。評価と対話を軸に関係のすり合わせを重ね、地元の中学校では「働くって何?」を伝える。挑戦が飛んでくる環境を楽しみながら、百年先へ続く“気仙沼”を育てている
入社から一年。小比賀が担うのは、成長支援制度の運用、勉強会、就業規則整備、助成金申請、採用広報、学校への出前授業まで、多岐にわたる人の仕事だ。
「いろんな仕事に挑戦できる今の環境が合っていると思います。」
評価シートを通じて上司と本人の認識をすり合わせる。現場と管理の間に生まれる小さなズレを解くことが、彼女の役割だ。関係性が変わる瞬間に、人が育つ手応えを感じている。
社外では中学校で地元で働く価値を伝える。
「社内外の関わりが広がるほど、誰かの変化に寄り添える実感が増えていく。」
三児の母として共鳴するのは、社長が語る未来への思想だ。
「百年後の子どもたちに経験の輪を残す。」
一方で課題もある。労務や規則など専門領域には伴走者が必要だ。
「ここを整えることが、安心して挑戦できる土台になるはず。」
挑戦が自然に生まれる文化を、仕組みで支える。それが小比賀の育てるである。
文化と心が、混ざり合い、深まる地域に
「守る」や「育てる」だけでは、地域の持続性は生まれません。そこに暮らす人々が、文化的に混ざり合い、心から関わり合える空気を“醸す”ことが不可欠です。菅原工業は、異なる背景を持つ人々の居場所と関係性を育ててきました。
それは多文化共生ではなく、“文化が交じり合って新しい空気を生む”という挑戦です。
この「醸す」価値こそが、他の3層すべてに流れる“人間らしさ”の根であり、未来のまちづくりの芯となるのです。

Featured Project
代表プロジェクト
- インドネシア料理店
- ムショラの整備
- 合同会社気仙沼の人事部
- 中高生への地域教育
Interveiw
インタビュー

菅原 陽向
総務部経理 兼 株式会社S経理担当
若手が“つなぐ力”で文化を醸す――気仙沼とインドネシアのあいだで
総務・経理の裏方として現場を支えつつ、地域とインドネシアの人々をつなぐ。菅原 陽向が語る「醸す」の仕事観
総務部経理として、備品管理から資金管理まで幅広く担う菅原陽向。表に立つことは少ないが、裏方として現場を支える。
「店長や現場ができない部分をやり切ることにやりがいがあります。」
学生時代に出会ったインドネシアの人々との交流が原点だ。
「恩返しをしたい。」
現在はインドネシア料理店の売上管理を通じ、本社と現場をつなぐ役割を果たしている。店長からの「本当に助かっている」の言葉が、静かな誇りになる。
将来は、料理を入り口に雑貨やイベントを通じて交流を広げたい。
「若者代表として、価値観を尊重し合える関係をつくりたい。」
目的は販路拡大ではない。地域に暮らす人々が互いを理解できる土壌をつくること。小さな「ありがとう」を積み重ね、関係と信頼を少しずつ発酵させること。それが菅原陽向の醸すである。
地域で育んだ価値を、社会に・世界に還していく
地域の課題に向き合い、人と文化が交わる中で生まれてきた私たちの価値や技術は、同じような課題を抱える地域や社会にもきっと役立つと信じています。再生アスファルトの実証、新たな技能の海外展開、官民連携での共創――自分たちの地域を想う力が、いま他の地域にも届きはじめています。

Featured Project
代表プロジェクト
- 再生アスファルト技術(SW-2)
- ゼネコン・自治体との共創
Interveiw
インタビュー

菅原 渉
代表取締役
地域資源から世界へ。――「SW-2」に込めた、気仙沼と未来をつなぐ挑戦
インドネシアとの出会いをきっかけに生まれた植物油由来の再生添加剤「SW-2」その開発の裏には、社長・菅原渉の“このまちをつくる”という信念がある
気仙沼の港祭りで始まったインドネシアとの交流。それが技術革新へと発展した。
「なぜ仕事に生かせないのか。そのもやもやを形にしたかった。」
再生添加剤の課題に直面する中、恩師の一言が転機となる。
「植物油でも代用できるのでは。」
試験は成功し、SW-1が誕生。さらにヤナセ製油社との共同開発でSW-2が生まれた。
背景には、SDGsや多様性への学びがあった。
「意識を可視化しなければ、社会は変わらない。」
SW-2は単なる技術ではない。脱炭素を行動に変える装置である。
「1000t当り300kgのCO₂削減は小さいかもしれない。でも、その一歩が大切なんです。」
地域で踏み出した一歩が、やがて世界へ広がる。
「この街をつくるとは、未来を残すこと。」
それが菅原工業の広げるである。